水木一郎さんが歌っているなんのこれしき ふろしきマンは、タンスの奥で眠っている風呂敷を擬人化してスポットを当てたものです。
この曲は、NHKのみんなのうたのコーナーで、2007年12月から2008年1月までの間放送されていました。1年近く放送されていましたので、耳にしたことがあるという方も
多いかもしれません。
この曲は、戦隊ヒーローアニメを連想させるような非常に力強い曲調となっています。そんな音楽に合わせて、アニメソング業界の帝王として活躍する水木さんが熱い歌声を乗せています。
ふろしきマンに完全になりきった水木さんの歌声は圧巻です。シャウトするような大きな歌声に、勇気づけられたり、気持ちが高ぶってしまうという人もいたようです。
リズム感が良い曲なので最後まで楽しく聴くことができます。なんのこれしき ふろしきマンに興味を持った方は、
リズムにのって踊りながら聴いてみるとよいかもしれません。
ちなみに、なんのこれしき ふろしきマンの作曲者は、2006年に作曲家としてデビューした福本公四郎さんです。作詞は、水木一郎さんが率いる作詞ユニットのいえろーばーどです。アニメーションは、
野村辰寿さんが担当しました。
なんのこれしき ふろしきマンの歌詞に込められた意味
なんのこれしき ふろしきマンの歌詞は、タンスの中で眠ったままで全く出番がない
ふろしきマンの強い思いが表現されています。おさむらいの時代から老いも若きも、色々なものたちを包んできたふろしきマンでしたが、時代の変化と共にその存在が
すっかりと忘れられてしまうのです。
だれにも気が付かれることなく一人で過ごすのは、非常に孤独な時間だったのでしょう。歌詞の冒頭部分では、タンスの肥やしとなってしまった悲しみが表現されています。
しかしながら、ふろしきマンはそこで諦めてしまったのではありません。
「なんと、立て、ほこりを持て」と叫んで、自分を奮い立たせるのです。そんな言葉は水木さんの力強い歌声と非常にマッチしています。
そして、本も脱いだズボンも全部包んでやると意気込みを見せます。強気なフレーズがぽんぽんと飛び出しますが、辛い涙もぬぐってやるという言葉には優しさや人情を感じさせます。そんな人間臭い雰囲気がこの曲の魅力の1つとなっています。
風呂敷の歴史だけでなく、これからの可能性についても考えさせてくれる内容となっています。
非常にシンプルで覚えやすい曲ですので、ぜひ歌ってみてはいかがでしょうか。